子供を親身に叱る大人が必要だ~音羽幼女殺害事件の教訓

 昨日、私の地元である広島市の川で遊んでいた小学生男児3人が亡くなりました。
数日前には、焼肉屋で生肉を食べた子供が食中毒で亡くなっています。

 謹んで哀悼の意を表します。 この両事件に共通する注目すべき点は、
子供が危ない行為をしている、にも関わらず、親を含む大人が黙認していたこと。
そして両事件を報道するマスコミが「大人の黙認」責任を全く指摘しないこと
です。

 今の社会は、何か事件が起きると今回のように「大人の責任」は問われず、
「河川を立入禁止にしろ! 法で規制しろ!」って管理・規制の強化だけが問われる。
 
 その結果、今時の大人は相変わらず、常識を知らないままだし、知っているにしても
危険に晒される子供を「親身に(強く)叱る」ことができない。

 では、どうすべきか? 2つ提案したい。

1.マスコミが事件報道時、関連する常識を伝達すると良い。例えば、今回の両事件は
 大雨後に川で遊ぶ行為も、子供が生肉を食べる行為も、非常に危ないという常識を
マスコミはニュース報道時に、しっかりと伝達(啓蒙)すべき
だと思う。

2.常識(知識)を身につけた大人は、子供が危険な状況にあれば
 我子は勿論のこと他人の子供に対しても「親身に(強く)叱る」勇気と愛情をもつ。

 他人の子供に対しても「親身に(強く)叱る」勇気と愛情を大人が持つにも、
今の社会では「マスコミの啓蒙」が最も有効だと思う。

”他人の子供に「親身に(強く)叱る」勇気と愛情”とマスコミの関係 と言えば私は
「音羽幼女殺害事件」を思い出す(詳細を知りたい方、同題名の書籍があります)。

 同題名の書籍を含むマスコミの「殺害動機」報道は主に次2説です。
① お受験競争がもたらした「嫉妬、ストレス」
② 夫や友人(母親)グループによる「いじめ、無理解」

 2説とも、マスコミが自分で理解できるよう論理的に組み立てたと私は推測します。
なぜなら、殺害者は法廷で殺害動機を問われた時、次のように答えたから。

 自分の娘と遊んでいた(殺した)幼女が、ガラスの破片にペタペタ触っていて
危ないから私は注意してあげた。すると幼女の母親は「そんなに言わなくても、いいじゃない」


 殺害者「山田みつ子」が法廷で告白した殺害動機は、マスコミも傍聴・取材したはずです。
しかし、殺害者の”危険に晒される他人の子供に「親身に(強く)叱る」”勇気と愛情は
被害者の母親にも理解されなかったし、事件後にマスコミにも理解されなかった。
 
 危険に晒される他人の子供に「親身に(強く)叱る」勇気と愛情を
理解できないマスコミは、自らが理解できる「2つの説」を作って垂れ流す
と、
国民は当然そのように理解する。
 
 世論はこのように作られる。逆説的に言えば、マスコミは世論を作るなら
危険に晒される他人の子供に「親身に(強く)叱る」勇気と愛情を持つ大人はカッコイイ!
という安心・安全な地域社会を形成していく世論を作ってほしい。


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