2月28日に提出した「大分県日田市長へ意見書」の回答を頂きました

 2月28日に提出した「大分県日田市長へ意見書」の回答を本日、頂きました。

「大分県日田市長へ意見書」の内容は以下エントリを御覧ください。
   車優先で衰退する観光地・商店街を再生する為「大分県日田市長へ意見書」提出

 私は意見書の結文に「返答内容と返答に要した期間等は、私の次著作等で公開して
日田市民が豊かになることを日田市長様と共に目指す所存です。」と記しました。
 佐藤陽一市長、予告通り頂いた「大分県日田市長へ意見書」の回答を公開します。


久繁 哲之介 様    
             日田市長宛て意見書の回答

 拝啓、今回は当市へのご意見につきまして、ご回答させていだだきます。
貴殿の意見は十分理解できますが、豆田は20数年前までは、寂れた商店街でございました。
 そこで、現観光協会長が古い建物を利用した店舗を開店してから、徐々に歴史的町並みが
見直され、行政も電線地中化で歴史的町並みを活かすことへ協力したしました。
 そして、今も豆田の町は商店街であり、生活場所であり続けています。
加えて、上町通り(一部県道)は南北に抜ける幹線道路でもあり、公共交通バスも走行している。
朝、夕には交通量が非常に多い生活道路でございます。
 最期に、市としましては、車の排除はひとつの将来像として取り組まなければならない
と考えておりますので、今後、観光と生活との両立を、地域住民や市民とどうあるべきか、
協議、検討をすすめて参りたいと存じます。



 
 佐藤陽一市長の回答と、私の意見とを、比べ読んで注目すべきは先ず
両者は「視点も思考・志向も正反対といえるほど異なる」ことです。
 そして、首長など街づくりに絶大な権力を持つ者の殆どは
日田市の佐藤陽一市長と同じような「視点、思考・志向」であることです。

 両者の視点や思考・志向が、いかに違うかを「次の視点」から考察しましょう。

市民の生活場所を「車の交通量が非常に多い道路」に変えてしまった現状認識と責任 

 佐藤陽一市長をはじめ街づくりに絶大な権力を持つ者の殆どは、この現状を肯定し
御自分には責任が無いと考えます。
 つまり、市民の生活場所を通る道は「人より車が優先されて当然」という思考です。
この思考は厄介なことに、やたら「道路や箱物を造りたがる」土建志向が強い。
 土建志向では、街や商店街の「寂れているか、活性化しているか」の基準は
「道路や箱物の見栄え」にあり、「市民の豊かさ、安心・安全」は疎かにされる。 

『地域再生の罠』は、岐阜市(第4章)や松江市(第2章)を例に、
この思考・志向では「地方も市民も豊かになれない」現実を説きあかし、
「車や道路・箱物より”人の豊かさ”が優先される」地域づくりを主張します。

 日田市豆田の場合は、上町通りと下町通りという近接する2車線道路が並走しているので
「一方通行で車優先空間を確保しつつ、空いたスペースを人優先に変える余裕」が十分にある。
この施策は大阪など大都市でも導入が進んでいます。
 そして、市民の生活場所を安全・安心して歩けることを願う日田市民の皆さん
(特に、私と共に車からクラクションを鳴らされて塀ぎりぎりまで逃げた御婆ちゃん)
の御姿や御声に触れて、佐藤陽一日田市長へ意見書を提出するに至りました。
 
 今回の市長回答を踏まえて、私は「地方と市民が豊かになる」地域づくり・地域活性化を
より強力に推進していきます。

日田は車優先


地域再生プランナー 久繁哲之介
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