講演前に講演者の著書を「読む若者は現場も知る」が「読まない高齢男性は現場を知らない」

 講演後、聴衆の質問に、世代間格差を以前より強く感じるようになった。

 年齢(あるいは肩書)の高い方ほど、私の著書に書いてあることを平然と質問して
他人(大勢の聴衆)の時間を無駄に使うことに無頓着な傾向がある。
更に質問内容から、現場を全く知らないことが透けて見え、場の空気を壊してもいる。

『地域再生の罠』出版以降の公開講演には、熱心な若者の姿が増えた。
若者の質問は、講演前に私の著書を読んでいることが解るし、まちづくりの現場で
起きている具体的事象を挙げて、解決のヒントを求める意義深いものが多い。

 ここで、素朴な問題提起をしたい。
まちづくりの現場にも著書にも精通した”意欲的な若者”と、
現場も著書も知らない「場の空気も読めない高齢男性」では、どちらが
「まち=場」づくりの担い手として相応しいか?
 


 当ブログにも、二人の若者(いずれも大学生)から
この問題提起に関するコメントを頂いているので紹介したい。


①関東の某大学生さんのコメント:タイトル「間違った教育」
 この著書から多くの発見をすることが出来た。
現在大学で地域の活性化などを学んでいるのですが、いつも教授陣は
大店法で人が郊外に向かったから中心部は衰退した。だからコンパクトシティを目指して
中心部の空洞化を止めないといけないなどと話す。しかしながら、この教授らの提言は
個人(顧客)の意思というものが全く考慮されていない。だが本著を読んでみて
実に彼らの提言が浅はかな提言でしかないことが良く分かった。
わたしは教授陣のこうしたコメントを反面教師にして自分の卒論を高めていきたい。


②cheapさんのコメント:タイトル「食のグルメ化」
 大学のゼミ活動で地域活性化と食の関わりについて取り組んでいます。 
現在、どこの地方自治体においても食のB級グルメ化・ブランド化によって
観光客を呼び込もうとしていると思います。しかし、私自身が商工会議所などの提案者に
聞き取り調査を行うと、B級グルメとして売り出している食べ物のはずが
地元のひとでさえは全く食べない人もいるという矛盾を露呈するものでした。
 食をB級グルメとして売り出す以上、市民が愛し、よく口にするものであることが大前提である
にもかかわらず、地域活性化ありきで「ネタ探し」を行う自治体も多いという本書の指摘は
まさにその通りだと思いました。食のグルメが上手くいかない地域の特徴は
企画者(自治体)と市民の温度差であることを改めて感じました。
我々学生が提言できることは一体どういうことなのかヒントをいただきたいです。



 cheapさんへ、あなたの上記コメントは、もう既に立派な提言になっていますよ!

「まち=場」づくりの権限が、高齢男性者達に占領された地方都市ほど
衰退し続けている事実を解き明かした『地域再生の罠』は、
若者には読まれて支持されていても、一番読んでほしい高齢男性には残念ながら
あまり読まれていないようです。その結果
”若者など市民と地方は豊かになれていない”と私は強く感じている。




     若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰  地域再生プランナー 久繁哲之介

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