商店街再生、繁盛する店づくりと経営の基本を、水木しげるロードに学ぶ

 拙著『商店街再生の罠』は、商店街再生の成功例「水木しげるロード」の繁盛店
「靴とはきもの くぎたに」の商店主である釘谷吉三さんの経営作法を紹介しました。

 先月、水木しげるロードへ行き、釘谷吉三さんに再会したのを機に、改めて
商店街再生の方法論、店づくりと経営の基本を、以下に解説します。

 最初に問題です。 釘谷吉三さん(写真1)は今、何歳でしょうか?

写真1) 水木しげるロードの繁盛店「くぎたに」経営者の釘谷吉三さんに再会!
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 答えは、釘谷吉三さん御本人がモデルのポスター(写真2)に書いてあります。
このポスター、よく見ると、釘谷さん御本人が一本歯の下駄を履いて、バランス良く立ちながら、
サムアップのポーズまでとっています。

 ポスター横の「一本歯の下駄は、体のバランスを最適化する」という広告コピーに注目!
現代人の最大関心事である「健康」に訴求する広告センスの高さが感じられます。 また
「男だったら履いてみな!」という広告コピーと写真ポーズも、顧客の心に刺さる力がある。

 90歳の釘谷さんが一本歯の下駄を履いて決めるポーズと元気な笑顔を見れば、
健康に良いという商品の効能を納得しますよね。 つまり、言葉が綺麗事ではなく、
真実味が顧客に「伝わる」! 自分の言いたい事を一方的に「伝える」のはダメ!

 また「試着・試食は販売促進の基本」ですが、ポスターにある広告コピー
「試履用ご自由に~」は、販売促進の基本を忠実に実践しています。

 ある商店主は釘谷さんの存在を、彼のポスターをもじって、こう表現します。
「男だったら、おまえも個店の努力をやってみな! と鼓舞されています」

写真2) 釘谷吉三さん、90歳で今も元気!
kugi3.jpg


 さて、私が一本歯の下駄を試履しながら、釘谷さんと会話していると、修学旅行中の
女子高生たちが「私達も履きたい。 どうやって履くの?」と、近寄ってきた。 

 写真3は、釘谷さんの実演指導が始まる瞬間だが、ここで私は女子高生たちに
「そのポスター見て、釘谷さん御本人ですよ」と言うと、女子高生たちは釘谷さんが
90歳と知り、心配そうな声で 「おじいちゃん、無理しないでね」と言う。

写真3) 一本歯の下駄を履き始める釘谷さんを心配そうに見つめる女子高生たち
kugi1.jpg

写真4) 下駄を履いて、自由自在に歩く釘谷吉三さんを見て、驚く女子高生の表情に注目!
kugi5.jpg


 このような驚きや感動の体験に、顧客のクチコミやマスコミは敏感に動く。
結果、顧客数と注目度が劇的にアップして、店は繁盛する!

 水木しげるロード(鳥取県境港市)の成功要因を纏めよう。
ゲゲゲの鬼太郎など水木しげるアニメのキャラクターや行政に依存しないこと!
はきもの屋が鬼太郎キャラに依存して、一本歯の下駄を売ろうとしても、売れない。

 依存ではなく、自発的な創造が必要。 商店主が自ら個性的なキャラクターをもち、
顧客と交流しながら、顧客へ驚きや感動を創造すること!



   若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (1)
商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (2)
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以下の本でご覧頂けます。

『地域再生の罠』ちくま新書
『日本版スローシティ』学陽書房
『コミュニティが顧客を連れてくる~愛される店・地域のつくり方』
『商店街再生の罠』ちくま新書

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