日本の消費者に損を強いるガラパゴス規格の撤廃で、貿易戦争を回避!

農作物は、GGAPを取得しないと、輸出が難しい→地方衰退

 トランプ大統領が「貿易戦争・保護貿易を仕掛け、世界不況が起きる」と話題です。
貿易戦争・保護貿易の回避には「ガラパゴス規格の撤廃こそ重要」です。

 ガラパゴス規格を撤廃しないと、私たち日本の消費者は、損を強いられ続けます。
また、農家など生産者側も、輸出が難しく、地方の衰退は加速します。

 農業とスポーツを例に考察します。  まず、農業(農作物)の話。 農作物には
「グローバルGAP(以下、GGAP)」という世界統一規格が急速に普及しています。

 GGAP認証が無い農作物は、輸出が難しいし、国内でも大手スーパーとの取引は難しい。
地方の農作物が「海外へも売れない、大都市へも売れない」と、地方・農家は衰退する。

 解決策は、GGAP認証のはずだが、補助金で地方・農家を保護する。保護貿易と批判
されるのは当然。 私たち日本の消費者も野菜価格の高騰に苦しみ、損を強いられる。


ガラパゴス規格では、農作物もスポーツも、世界で通用しない

 次はスポーツの話。 野球とテニスのボールを例に、ガラパゴス化の弊害を考察します。
スポーツの場合、オリンピックなど世界で戦うので当然、世界で統一された規格がある。

 しかし、野球やテニス等の球技は、日本が独自規格のボールを使うガラパゴス化により
消費者(プレーヤー)に大きな損を強いる。 まず、野球のボールは、日米で次のように違う。

         重さ   大きさ=円周  縫い目 滑りやすさ  飛びやすさ
日本プロ野球の球 141.7g  23.5cm  低い  滑らない   軽いから、飛ぶ
米メジャーの球   148.8g  22.9cm  高い  滑りやすい  重い、飛ばない

 WBC(アメリカで開催する野球の国際大会)で、日本プロ投手の一部が「メジャーの球は
すべりやすい、大きいので、投げにくい」と言い、実力を発揮できなかった。残念!


住友ゴムのテニス球は、コスパが世界規格球より10倍も悪い

 私の趣味:テニスのボールでは、もっと酷い事が起きている。 アメリカでは
テニスボール1球の価格は「定価が1ドル、激安店なら0.65ドル=69の安さ。

 一方、日本の最大手:住友ゴム社のDunlopは「定価432円、激安店でも300円」と高い。
しかも、耐久性がアメリカのボールより非常に悪く、使用して直ぐ飛ばなくなる。 

 フェデラー(男子テニス王者)が、かつて日本の大会に出場した時 「この
Dunlop球はテニスボールではない。スピードが遅すぎる」とクレームを残し日本を去った。

 以後、Dunlopの球を使う日本の大会に、フェデラー等のトッププロは出場しなくなる。
逆に、野球と同様、ふだん日本のボールで試合する日本選手が国際大会に行くと
「世界規格のテニスボールはスピードが速すぎる」と言い、やはり実力を発揮できない。

 私のようなアマチュア選手が、損を強いられるのは価格(コスパ)だが、耐久性が1/3と
仮定すると、住友ゴム社のDunlopというクソ球は、世界規格より10倍以上もコスパが悪い。

 下のサイトは、某大学テニス部が年70万円のボール代に苦しむ惨状が分かる。
部費の大半がリーグ戦で使うダンロップ球に消える。年70万円がボール代


消費者に損を強いるガラパゴス化の目的は、企業のエゴ

 野球もテニスも、日本のアマチュア選手は、世界規格の球で練習した方が
「コスパは安い、世界を狙う時に違和感なく実力を発揮できる」メリットがある。

 しかし、そうはいかない高い障壁が2つある。 まず、日本の大会は、プロもアマも
日本のガラパゴス規格の球を使う。だから、日本の販売店は世界規格の球を扱わない。

 以上より、日本が野球やテニスの球を「日本独自なガラパゴス規格」にする理由は、
日本の企業(野球はミズノ、テニスは住友ゴム)が日本市場を独占したい、と分かる。

 携帯電話も、ドコモなど日本の企業が日本市場を独占したい目的で、日本独自な
ガラパゴス規格をつくり、消費者に損を強いる「ガラパゴス携帯」と揶揄される。

 トランプさん、日本への輸出を増やしたいなら、メスを入れるべきは、関税でなく、
日本のガラパゴス規格! これは、日本の消費者(プレーヤー)にもメリットが大きい。

 日本のガラパゴス規格な商品は、コスパが異常に悪い上、プロ(を目指す)競技者は
日本のガラパゴス環境では成長できず、海外に流出し続けてしまう。

アメリカでは世界界規格球「pennテニスボール」は1箱60球が38.99ドル=1球69円と激安。
日本の住友ゴム=ダンロップ球より、コスパは10倍以上も良い(価格は1/5、耐久性は3倍)!
PennBoul.jpg


   若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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