女性活躍、人口減少の対策を 「男・女らしさ指標、権力格差指標」から導く

意識を変えないと、どんな施策を作っても、効果は出ない

 女性活躍と人口減少対策の施策を作る議論が盛んですが、国民の
意識を変えないと、20年前のエンゼルプランのように、どんな施策を作っても、効果は出ない。

 この事実を、次2つの意識指標の国際比較から考察し、意識と行動を変えるヒントを示そう。
1  男・女らしさ指標   相手&自分に男・女らしさを要求する心理の高さ
2  権力格差指標    部下に絶対服従を要求する心理の高さ



男・女らしさ指標が、世界一スバ抜けて高い日本

 男・女らしさ指標、権力格差指標は、オランダの心理学者:ホフステードが提唱した。
かつて私が在籍したIBMが、国別の労働生産性に問題意識を抱いて1967年、ホフステードへ
調査を委託。 彼は、53カ国のIBM社員を6年にわたり綿密な調査を実施した。 

 IBMは、この調査結果から、様々な制度を立案、日本固有の制度もある(後述)。 理由は
男・女らしさ指標が日本は、世界一スバ抜けて高いから。



男・女らしさ指標が高いほど、出生率が低い

 男・女らしさ指標が高いほど「男女の価値観がズレて、価値の高さが 競争で決まる。
逆に、指標が低いほど「男女の価値観が共通して、異性と同じことが抵抗なく出来る。
平たく言えば、男が家事・育児を抵抗なく出来る」と、ホフステードは指摘する(注)。 

 1973年に発表された彼の指摘を見れば、男・女らしさ指標の低さは、出生率を高める! と
40年前に誰でも想像できる。 以下、男・女らしさ指標の順位と出生率を国別に纏めてみた。

指標の順位   1     4     9     35     52       53
男らしさ度数  95    70    66     43     8        5     
国名       日本  イタリア  ドイツ   フランス  ノルウェー  スウェーデン 
出生率(注)   1.27   1.38   1.32     1.89    1.89       1.87
 注)2005~2010年の合計特殊出生率 出典はココ



権力格差指標が高い国は、中央集権&地方の依存症が進む

 権力格差指標が高いほど「権力者の主張を盲信・依存する、上司に本音を言えない」と
とホフステードは指摘する(注)。 その結果、次2つの弊害が起きる。

1) 権力者=上司が暴走しやすく、権力弱者は権力者の暴走を抑制できない
2) 権力が中央に集中する「中央集権」が進み、権力弱者=地方は中央&補助金に依存

権力格差度数  68   60   54     40    35   35     
国名      フランス  韓国  日本   アメリカ  ドイツ イギリス 
政治の形          中央集権 ←   → 地方分権



権力格差指標が高い韓国は、機長・船長の暴走を抑制できない
 
 韓国の航空機が広島空港で先月、機長の操縦ミスで着陸に失敗する事件が起きた。
韓国の航空機・船舶は過去にも、機長・船長のミス・暴走から大事故を繰り返している。

 この理由は、権力格差指標の高さで説明できる。 副機長が操縦してる時に
事故は起きていない。 副機長がミスしそうな時、上司=機長がミスを指摘できるからだ。

 しかし、機長が操縦していてミスしそうな時、部下=副機長が上司のミスを指摘できない。
だから、機長が操縦する時に事故が多発し、いつまでも事故が繰り返して起きる。

 解決策は簡単。 部下に、アメリカなど権力格差指標の低い国の者を抜擢。
韓国人の機長が暴走しそうな時、部下のアメリカ人が「おまえ、アホか」と抑制する。



地方創生・地方分権は、制度を論じる前に、権力の「意識改革」

 地方が衰退し続ける根本的な理由は「中央集権=地方の依存」にある。 解決策は
地方分権など制度を論じる前に、権力の「意識改革」を、中央と地方が双方で行うこと。


 以上を解決する為、IBMで導入した制度を2つ、最後に紹介しよう。

1 権力や性別を意識させない為、誰に対しても「さん」付けで呼ぶ。次の行為は禁止。
 1) 権力者(上司)を、役職名で呼ぶのは禁止(先生と呼ぶのも禁止)
 2) 権力弱者(部下)を、格下を意識させる「くん」付けで呼ぶのは禁止
 3) 女性を、女らしさを意識させる「おんなの子」呼ばわりするのは禁止

2 重要なプロジェクトは「アイデア創発、リーダー暴走抑制」を目的に
 「日本(韓国)人だけで組ませない=多様な国籍メンバーで構成する」。

地方創生も「よそ者を入れる、多様なメンバーで組む」って、当然なことを推進すべき!



      若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰  地域再生プランナー 久繁哲之介

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                 講演内容サンプル
商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (1)
商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (2)
商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (3)


(注) ホフステードの著書『Cultures and Organizations: Software of Mind』は、
 上記の調査を含め、 素晴らしい指摘が満載で、世界的なベストセラーになった。 
 しかし、邦訳書の『多文化世界』は、日本であまり売れていない。 この動向も
 日本の文化が世界的には異質なせいか? 価格が高いせいか? 
 価格は確かに高いが、質はズバ抜けて高い、名著ですよ! 

  
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