公務員と議員が読むべき本 第11回 D・カーネギー「人を動かす」書評

人を動かす 新装版人を動かす 新装版
(1999/10/31)
デール カーネギーDale Carnegie

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 これは私が若い時に一番、感銘して影響を受けた本です。
1937年に初版刊行以来、1500万部以上いまも売れ筋のロングセラー名著です。
今も昔も、人は皆「人を動かしたい」と強い願望をもっているんですね。

 本書は第1~6部の6部構成です。第1部で「人を動かす原則」を示し、
第2部以降のタイトルは「xxする法」つまり、具体的なテクニック集です。
 本書への書評は既に多くの方がネット上で公開されています。
お勧めはアルファブロガー聖幸さんのブログ「俺と100冊の成功本」です。

 聖幸さんはブログ開設時まっさきに本書を何回かにわたり書評されています。
本書の詳細は、聖幸さんのブログを見て頂くとして、 
私は「地域再生」と関係づけて話を進めます。

 私は「人を動かす原則」にフォーカスをあてます。
本書は「人を動かす3つの原則」を次のように示しています。

①盗人にも五分の理をみとめる
②重要感をもたせる
③人の立場に身を置く

 「人(相手)を動かす3つの原則」を私的に次のように要約します。

相手の立場から、相手の気持ちを配慮し、相手に重要感をもたせる。

本書19頁には、私の要約に近い次の記述があります。

「人を動かすには、相手の欲しているものを与えるのが、唯一の方法である」

 そう、人(相手)を動かす本質は「視点を相手に置く」という実にシンプルなもの。
でも、現実はそれをなかなか実行できない。すなわち、
多くの人が、多くの場面で「自分を視点に置いて」いるんです。

 例をあげましょう。私は商工会議所・商店街など商業業関係者への講演が多い。
彼ら商業関係者の話を伺うと、ほぼ全員が
「なぜ売れないか」という視点から考えて、施策を導こうとしています。
これは、まさに「自分を視点に置く」発想です。

 この「自分を視点に置く」発想から出てくるのは、
「売れない理由、言い訳」のオンパレード。
 例えば、近くに大型店が出来た、行政が何もしてくれない等
恐ろしいかな「相手(顧客)の気持ちも、相手が欲しているものも」全く考えていない。

 私は「視点を相手に置くことができない商業関係者」へ、いつも次の言葉を投げかけます。

「なぜ売れないか」と考えるな! 
「なぜ相手(顧客)は買わないか」と考えろ!


 「なぜ売れないか」と”自分を視点に置く”発想からは「売れない理由、言い訳」しか生まれない。
一方、「なぜ相手(顧客)は買わないか」と”相手を視点に置く”発想は
「相手(顧客)の不満」に”気がつく”ことができます。

 地域再生もビジネスも、そして人生も、成功できないのは
大切な基本が「気がつけない、目に見えない」場合が非常に多い。
 その原因が”自分を視点に置く”発想に囚われて、大切なこと
「相手の気持ち、相手が欲しているもの」に気がつけないことにあります。

 こうした大切なことに「気がつける」ようになることこそ
地域再生やビジネスにおいて、最も重要な基本です。
 本書『人を動かす』を読み返す度に、それを痛感します。 



     若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰  地域再生プランナー 久繁哲之介

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『地域再生の罠』ちくま新書
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