「ベストセラーの書き方」 に異議を唱えた 『地域再生の罠』が増刷 「9刷」御礼
9刷まで到達できたのは、ひとえに読者の皆様のおかげです。 御礼申しあげます。
8刷お礼の記事 『地域再生の罠』増刷 「8刷」 御礼に 「ロングセラーの秘密」を公開
に続き、今回は「ベストセラーの書き方」に異議を唱えたかった想いを告白します。
ベストセラーを連発する大前研一さんは「ベストセラーの書き方は、簡単で誰でも書ける。
しかし、ベストセラーを書く者も、読む者も、自ら考えず、楽して成功したがる愚か者!」
と、著書『知の衰退から いかに脱出するか?』1章で、次のように喝破します。
私が近年のベストセラー本の傾向を見て思うのは(中略) ”やさしい内容”の”すぐ役立ちそうな”本にしか人々の関心が向かなくなった(中略) そのベストセラー群は「自ら考えなくても」「ズバリ解答だけを提示してくれる」ものに安易に乗っかる日本人の姿を浮き彫りにしている。(中略) 「早く答を教えて」と請う態度が為政者を のさばらせる。(中略)
「大前さん、今は難しい政策集を出しても売れません。もっと、やさしく書いて下さい」と編集者に言われてしまう。
そればかりか、取材や講演でリクエストされるテーマも 「どうしたら勝ち組になれるか」「どうしたら儲かるか」という依頼ばかりになった。(中略) いかにして効率よく、もっと露骨に言えば、いかに楽をして成功できるか に、異常なほど人々の関心が高いのである。 したがって、この傾向が分かれば
誰でもベストセラーは書ける
上記の赤字部は、私も「講演の主催者・参加者から要求」されます。 とりわけ多い要求は
いかに楽をして成功できるか「その方法と、成功事例」 です。
こういう読者ニーズが高すぎると「これを真似すれば簡単に、成功できる」と謳う
成功事例集のような本が乱造されます。 これが、全く役に立たない。理由は主に2つ。
1. 本当に成功している事例は、少ない。 成功してる事例は、真似るのが非常に難しい。
なぜなら、マネされない「仕組み、参入障壁」を「考えた、築いた」から成功できたのです。
2. したがって「実は成功していない問題だらけな事例を、不都合な点は全て隠蔽して、まるで
バラ色のように美しい成功事例として紹介する」エセ専門家・エセ専門書が乱立します。
この実態と弊害は 里山資本主義のウソ ~ 失敗を成功と粉飾 ~ これぞ『地域再生の罠』
そう、ベストセラーを幾ら多く読んでも成功できない。 むしろ弊害が多い!
『地域再生の罠』 と 『商店街再生の罠』 (いずれも、ちくま新書)は
前半で「楽をして、考えないで、成功したい」安易な姿勢とその弊害を指摘します。
後半は(本としては売れない)難しい政策だけど、顧客の為に自分の資源と頭を使えば
成功できる仕組みを易しく提案・説明しています。
若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介
講演・執筆ご依頼、著者プロフは、こちら
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商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (1)
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