AKB48商法と、B級ご当地グルメ商法の共通点

 B級ご当地グルメの冷凍食品・お菓子が最近、近所スーパーで非常に目立ちます。

 スーパー等の限られた商品棚に、自社商品を置いてもらう為、食品メーカーは
テレビCMなど広告費とルート営業など営業費に年間、数億~数十億円を投資します。
これほど多額な投資をしても、売れない商品は僅か1~2週間で棚から消えていきます。

 一方、B級ご当地グルメ商品は「多額な投資、棚を確保する厳しい競争」無く
商品棚に置いてもらえるようです。 なぜなら、マスコミが大々的に報道する
B1グランプリで、参加者(有料で食べた人)の投票で勝つ」イベントは
食品メーカーの広告費と営業費を凌駕する高い効果がある
からです。

 この「B級ご当地グルメ商法」、AKB48商法に似てます
AKB48商法の仕組みは、メンバー選定をファン投票で行うことにより、
ファンには投票権を買わせて、マスコミには投票を大々的に宣伝させる事にあります。
 つまり「広告費と営業費は全て、マスコミとファンに負担」させているのです。

 AKB48商法と、B級ご当地グルメ商法の共通点は
1)消費者(ファン)に、イニシアチブ(投票権)のあるイベントを実施
2)投票権は一人で幾らでも購入できる「ファン心理を加熱」させる仕掛け(注)
3)投票イベントを大々的に報道したがる「愚かなマスコミ心理」を利用
4)広告費と営業費は全て「ファンとマスコミに負担」させる仕組みが完成
 

(注)B1グランプリ投票は、建前上「一人2票=割箸2組まで」ルールがある。
しかし、料理購入に制限はなく「一人が大量に投票する組織票が勝敗をわける」
と朝日新聞10年9月17日「悩めるB級グルメの祭典 競争過熱、不正投票も」

一方、AKB48投票券付きCDを一人で880万円(5500枚)買った熱狂的ファン
を生んだ「AKB48商法」を社会問題視するニュース報道がある。

 

 このように、AKB48商法も、B級ご当地グルメ商法も
マーケティング的に見れば、非常にコスト・パフォーマンスに優れた戦略です。

 しかし、AKB48商法に「あざとい、社会問題」というの批判があるように、私は
B級ご当地グルメ商法を関係者が「まちおこし」と言うことに
強い違和感があります。 理由は主に次の2点です。

1.「まちおこし」になっていない 
2.「公平な競争」になっていない


 これを説明するのに、恥ずかしながら、うちの奥様と私の会話を紹介します。昨日、
晩御飯に「十和田バラ焼き(B級ご当地グルメ)冷凍食品」を食べた時の会話です。

妻)今コレ、近所のスーパーで「料理お手抜き奥様」に大人気なの。
私)へぇ~、おいしそうだね
妻)あなた、B級グルメの専門家でしょ。詳しくなってほしいから、ついでに
  「甲府鳥もつ煮スナック」が目立つ場所に陳列されてたから買ってきたわよ。
私)気を遣ってくれて、ありがとう(注意)

注意)世の御亭主たちへ:「そんなこと言って、おまえも手抜きしたいんだろ」なんて
  本当のことを言ってはいけません! 奥様には何があっても「ありがとう」と言おう!

 このように「家庭で簡単に食べられる」ようになったB級ご当地グルメは
「まちおこし」をしていると言えるのでしょうか? 妻に意見を聞いてみました。
 

1)わざわざ、ご当地へ行く観光客がいなくなるのでは?      
2)儲かる(利益を得る)のは、一部の食品業者だけでは?
3)製造が地元でない(甲府鳥もつ煮お菓子の製造は、茨城県古河市)のが不思議?


 以上、奥様の意見を、亭主(私)が補足する主張に興味ある方、以下ご覧ください。
NHK番組制作の舞台裏「こうして市民を蔑ろにした世論は作られる」~NHK「B級グルメ絶賛記」




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b茨城じゃん



若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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