計画・戦略は同じでも、できる人は行動が一流 vs ダメな人は行動が三流

 国会で今、「戦略」というバズワードが乱用されていますね。 例えば、
これまでとは次元の違う国家戦略特区とか、戦略的互恵関係の外交で国益を守る、等。

 拙著『商店街再生の罠』では、「戦略と言えば、奥深く考えている様に見える」と
錯覚している人が多い実状を指摘して、次の提言を示しています。

「美しい”計画・戦略”を作って終り」では駄目 vs 「試行錯誤しながら”行動”し続ける」コトが重要 

 この提言は、政治は勿論、ビジネスや受験など全ての分野に通じるものです。 

 受験で喩えてみましょう。 失敗する受験生の特徴は次の通り。
立派だけど実現困難な計画・戦略を立てる事、成功例=名著と評判の参考書を
自分の適性を考慮せず買う事、に時間と金を投資しただけで、勉強した気になってしまう。


 コレ、高校時代に私が身をもって体験した失敗事例です。
成功例=名著として評判の参考書に飛びついては、成功例に合わせる愚行&苦痛を
繰り返した私自身の失敗体験から、私が導いた格言
は以下の通りです。

1) 計画・戦略の策定は、他人の成功例でなく、自分に都合の悪い失敗に注目する
2) 計画・戦略と、願望・目標と、行動 の3つを混同せず、連結する
3) 計画や願望は同じでも、できる人は行動が一流 vs ダメな人は行動が三流  

 この格言は、話題になったビジネス書の多くで、含蓄ある言葉と事例と共に語られています。 
有益な良書を、ビジネス書の目利き 久繁哲之介が厳選して以下に紹介します。

『良い戦略、悪い戦略』 久繁哲之介イチオシの引用:12頁
 悪い戦略策定では、困難な状況の分析が意図的に避けられている。 これは恐らく、
都合の悪いことは知りたくないという意識が働くから (中略)
戦略策定を目標設定と、とりちがえている (中略)
目標やスローガンを花火のように打ち上げるだけの政府は、次第に問題解決能力を失って (中略)
企業(政府)が打ち出す戦略プランなるものの多くは、希望的観測に過ぎない。

『無印良品は、仕組みが9割』 久繁哲之介イチオシの引用:33-34頁
 戦略や計画をいくら綿密に練っても、実行しない限り、絵に書いた餅にすぎません。  多少の
戦略の間違いは、実行力で取り戻せます。(中略、話は著者が実務担当者時代の回想に移る)
晴れて企画が通っても、膨大な企画書を作りあげるだけで疲れてしまい、実行する気が
わいてこないのです。しかも、現場を無視した机上のプランなので、現場に提案しても
「これは無理ですよ」と一蹴される(中略)
社内で激しく議論を戦わせただけで、仕事をした気になっていませんか?

『商店街再生の罠』 久繁哲之介イチオシの引用:136-138頁
 地方都市の自治体は多くが、月に3~5日ほど「ノーマイカーデー」を制定しています。(中略)
ノーマイカーデーという「美しい理論を掲げただけで、全く実行していない(マイカー通勤を
続けている)」と、市民から強い不満を突きつけられているのです。 ノーマイカーデーは
「美しい理論を掲げただけで、全く実行しない公務員が机上で作文しただけの計画」の典型です。

『コミュニティが顧客を連れてくる』 久繁哲之介イチオシの引用:109-110頁
 18歳前後の男子は、セックスに無関心な者の比率が倍増しているという調査①と、
セックス体験率が急増しているという調査②の関係は、どのように読み解くべきでしょうか?
調査①は、他者からどう見られたいかという「願望」を聞き、調査②は実際の「行動」を
聞いています。人が公言する「願望と行動は、ほとんど一致しない」ものです。(中略)
顧客が欲しいと回答したものを商品化しても、売れない場合が多い理由がここにあります。逆に、
セックスに関心が無いと回答した高校生男子が 実は肉食であるように、顧客が関心は無いと
回答した商品が、家庭で密かに愛用されている場合もあります。


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 久繁哲之介

テーマ : 自分自身で切り開く生き方
ジャンル : ビジネス

若者・女性に、店を任せよう~販売者の笑顔&意欲が、顧客を引き寄せる

商店街を再生する一番の特効薬は 「若者・女性に、店を任せる」 ことです。

 若者・女性に店を任せる効果と必要性は、拙著
『商店街再生の罠』で詳解しているので、ここでは更に掘り下げた話をしましょう。

 商店街再生に、実現性と即効性が極めて高い施策として、空店舗に
「地元の商業高校生徒さんによる実習店舗の開設」があります。

 その好例として、長崎県島原市の島原一番街にある「島商ップ」を紹介します。

 以下2枚の写真を見比べると、同じ商店街とは思えないほど
雰囲気・活気が違いますよね。

写真1 長崎県 島原一番街の南側にある高校生の実習店 「島商ップ」
長崎の島原

写真2 島原一番街の北側にある 「シャッター商店街」
島原1番街

 
注目すべきポイントを2つ説明しましょう。

1)『商店街再生の罠』7章で詳解した「地域経済循環率」が高い。
 商業高校における販売実習は、主に2つの課題が与えられます。 
  接客訓練と、地元産品活用です。   
 
   高校生の実習店舗が扱う「商品の多くは、地元産」で、かつ
 「店の利益が、地元に循環」します。
  
  地域経済循環率が高いと、
 地元経済&地元市民生活を豊かにすることができる
のです。

2)販売者である高校生の一生懸命さ&曇りのない笑顔が、しっかりと顧客に伝わる。
 販売者の笑顔は「顧客も笑顔に変える力がある」のです。

 この「販売者の笑顔&意欲が、顧客を引き寄せる」法則は非常に重要です。そう、
商店街の再生に「補助金は不要」、必要なのは無料で創出できる「販売者の笑顔&意欲」です。

 以上より、商店街再生は、次2つを合わせ技で実施すると良いでしょう。

1) 販売者=商店主が「顧客志向に変わる」
2) それが出来ない商店主は、店を意欲ある「若者、女性に任せる」

 
 本日テーマ 「販売者の笑顔&意欲が、顧客を引き寄せる」の理解&実践へ
手助けとなる良書を、ビジネス書の目利き 久繁哲之介が厳選して紹介
します。


『人を魅了する』は、アマゾンベストブック「2011年ビジネス部門」に輝いた全米話題の
ベストセラー『ENCHANTMENT』の翻訳版です。 著者のガイ・カワサキ氏は、アップル在籍時
「エバンジェリスト」という肩書で、アップル商品を世界中に伝播したナイスガイ
日本人は「アップル」と言うと、ジョブス氏ばかり話題にしますが、ガイ・カワサキ氏の
マーケティングも注目すべき。 商業&マーケティングに関わる者には、必読の名著



『商店街再生の罠』を、表面的に前半だけを読んだ者は
「自治体批判」の本と曲解している様です。 本書は前後半で主旨が違います。
後半で、顧客志向な商業の基本と、そこから導く商店街再生策を提示する布石として
前半は、自治体に「顧客志向、商業の基本」が驚くほど欠落する事実と弊害を説明しています。
『商店街再生の罠』162頁 「リピート客をつくる5つの方法」 を実践すれば、効果は必ず出ます!


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 久繁哲之介

テーマ : ☆経営のヒント☆
ジャンル : ビジネス

プロフィール

地域再生プランナー

Author:地域再生プランナー
久繁哲之介の見識が当ブログ、
以下の本でご覧頂けます。

『地域再生の罠』ちくま新書
『日本版スローシティ』学陽書房
『コミュニティが顧客を連れてくる~愛される店・地域のつくり方』
『商店街再生の罠』ちくま新書

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