受験生必見~なぜ日本の「商品づくり&まちづくり」は、成功事例の模倣が多いのか?

 受験本番まで、わずかですね。 本日は、受験生を応援する話題です。

 先日、飲食店で私達が注文していない物を、店員が持ってきました。
その後の店員を観察していると、その物を違うテーブルに持っていきました。

 私はピン!ときて、双方のテーブルナンバーを確認しました。 1番と7番です。 
1と7を区別して書き分けられない人、多いですよね。

 この飲食店で生じるミスは、注文入力がシステム化されていない「手書き」の店で、
注文を受ける店員がテーブル番号「1、7」を区別できるように書かない時に起こります

しかし「数字を書いた店員と、顧客は」会話で確認できるから、すぐに解決できます。

 一方、受験の場合「数字を書いた受験生と、採点者は」、1と7 どちらなの?と
会話=確認してくれることは絶対にありません
。 この場合、どういうことが起きるか? 

 記事タイトルに「受験生必見」という言葉を含めた意図が、ここにあります。

 私は数年前、愚息の中学受験に備え、学校説明会に何校か足を運びました。
ある男子校で、次の話を聞きました。

「毎年、受験生(小6男子)の2~3割が、1と7を区別できない書き方をします。
かわいそうですが、区別できない字は全て、正解とみなしません


 帰宅後、さっそく愚息に数字を書かせてみました。 区別てきてない…
私は次のアドバイスをしました。
 7の縦線は、角度をつけて斜めに書く。1の縦線は直っすぐ下ろす

 ちなみに、私が前いたIBMのアメリカ人は、7の縦線に短い横線を入れていました。
この習慣は、2とzを区別する為、zの斜線部に短い横線を入れる発想と同じです。


 似たものは徹底的に区別したがるアメリカ人と、そうでない日本人を比較すると、
日本の商品づくり&まちづくりが成功事例のマネが多い理由
に辿りつきます。

 アメリカ人は、似たモノを徹底的に区別(差別)する意識が非常に強い。だから
「人も個性こそ重要」で「他人のマネは愚か」だと、子供時代から徹底的に教育
されます。

 日本の商品づくり・まちづくりが、個性と魅力をもつには、まず
似たモノとは徹底的に区別(差別)化する意識が大切です!


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 久繁哲之介

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商店街再生講座6~新規顧客開拓の王道「フリー戦略」 例:試用や試食

 商店街再生講座、第6弾は
フリー戦略 ( 例えば、無料で試用・試食 ) で、新規顧客を開拓しよう!

 新規顧客開拓(という表現は、販売店側からの定義)を、顧客側から定義すれば
「まだ使った経験が無い店・商品」を初めて使う気持ちになって頂くコト”です。
 

 このように 「販売者志向の言葉=マーケティング用語」の定義は、一度
顧客志向な定義に変換すると、見えなかった本質を悟ることができます


 新規顧客開拓とは「まだ使った経験が無い店・商品を、使う気になって頂く」事
ですが、その為には「無料で試してもらう」フリー戦略が最も有効です。

 その好例が「試用、試食」です。 例えば、自動車販売店には試乗車があります。
家電量販店は、数千円のマッサージ機から携帯電話まで試用することができます。
 食品スーパーや土産屋は、もっと安い数百円の食品を試食として提供しています。

 私事ですが、夏休みに愚息が草津温泉へ行く時、私は
「饅頭の強引な試食販売に注意しろ、できれば買わないように」と伝えました。

 帰宅した愚息に、結果を聞くと、あっさりと次のように言うのです。

「試食のやり方は、まるで押し売りのようだったよ。 でも、お土産は
どうせ買うんだから、試しに食べて不味くなければ、ハズレは無いし、
そこで買うのが面倒なくて、イイ
じゃん」

草津

 愚息の言葉は、消費者心理を的確に表現しています。 つまり
顧客は買物で「ハズレくじを引きたくない、面倒なことはしたくない」のです。

 端的に言えば、買物とは「面倒なコト、楽しくないコト」なのです。
 
 にも関わらず、商店街や自治体が作る商店街活性化計画は
「商店街で楽しく、お買物をしましょう」って間逆な言葉=販売者志向の言葉
が並びます。

 次回(来年です)は、私が提唱する「3コウ戦略」の一つ、効率戦略を使い
「買物で、面倒な事はしたくない」顧客ニーズに応える
ノウハウを解説する予定です。


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 久繁哲之介

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商店街再生講座5~商店主と政治家は、世襲するなら、もっと勉強しなさい!

 商店街再生講座 第5弾は、1週間後の衆院選を意識したテーマです。
商店主と政治家は、世襲するなら、もっと勉強しなさい!

 商店街再生と政治再生の共通課題に「世襲」があります。
衆院選候補者の世襲率は約10%ですが、零細企業の集合体である
商店街の世襲率は、ほぼ100%」に近い。
(ここで言う世襲率は後述のように、経営ベースでなく、所有ベースで見ます) 
 
 高い世襲率の是非は置くとして、問題は
商店街の世襲は「しかたなく、後を継ぐ」ケースが非常に多く、商店主の
経営姿勢や接客態度に「しかたなさ、やる気なさ」が顕著に表れている
事です。

 やる気ない世襲「所有」者と、しかたなく世襲した「経営」者に、分けて考察しましょう。

1) やる気ない世襲の後継者は「商いを放棄=経営と所有を分離」します。
 不動産賃貸業と化した商店主の多くは、公益や近隣商店との関係を無視して、
 全国チェーン店など「高い賃料を払えるテナントに貸したがり」ます

  こうして、借りてのつく大都市の商店街は、全国チェーン店だらけとなり、
 借りてのつかない地方都市の商店街は、シャッター商店街になります。

2) しかたなく商店経営まで世襲した後継者は、その「しかたなさ」が
 接客に表れて「先代が築いた顧客=既存顧客」を失います
。 そして、
 しかたない経営では、新規顧客開拓はできず、顧客は減少の一途をたどります。

 
 いずれの世襲後継者も、明らかに「勉強不足」です。
不動産賃貸業と化した商店主は「どんな店を、どのように誘致する」か
商いを営む商店主は「どんな顧客を、どのように維持・獲得する」か
もっと勉強することが、商店街再生に最も重要です。

 拙著『コミュニティが顧客を連れてくる』は、その勉強に最適です。


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 久繁哲之介

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商店街再生講座4~少量(一つ)なら、買いたい顧客は大勢いる!

 商店街で講演すると、よく商店主たちから要求されるコトがあります。 それは 
「簡単で、すぐ効果が出る取組と、その成功事例を教えてほしい」 

以下説明に入る前、いつも私は商店主たちへ次の問いを投げかけます。
あなた方が、よく買物へ行く店は何処ですか? その店こそ、成功事例です。
簡単で直ぐ効果が出る取組を、その店から顧客目線で学んでください


 
 私は色々な回答を用意していますが、先日の講演では、次の提案を示しました。
少量(一つ)なら、買いたい顧客は大勢いる! この顧客ニーズに応えよう!

 私は商店主たちに、提案根拠と成功事例を次のように説明しました。

提案根拠: 商店街での講演会に先立ち、私はよく「消費者インタビュー」を実施します。
 今回も10名の消費者を集めてインタビューを実施したところ、半数以上の方が
「少量(一つ)なら、買いたい物 or 時がある。 でも商店街に、その気は無さそう」と。

成功事例: 「少量(一つ)なら、買いたい」は、単身者と高齢者が急増中の今
 最も根強い顧客ニーズ
です。 都内の某中堅スーパーは、次のPOPを掲げて
「少量(一つ)なら、買いたい」顧客毎のニーズに応えて、成長しています。
 
 商店主の皆さんがすべき取組は、このようなPOPを模倣して作り、POPに
書いてある通りに接客するだけです。 効果は直ぐ出ますよ!
 
ozeki.jpg


 私の提案に、商店主たちは次の反応を見せました。

商店主A 「そんな面倒なコト、できないよ」
商店主B 「もし、やるにしても”喜んで”なんて絶対できないぞ」
商店主C 「(同席した自治体職員へ) この取組にも、補助金は出るの?」(注)

(注)この講演会にも、その他イベントにも、商店街へ、補助金が出ています。

 消費者(市民)の皆さん、呆れて何も言えない私の代わりに、
この商店主たちに、現実を伝えてください。 

 そんな甘えた考えだから、商店街は衰退するのよ!

 えっ? 本当のコトだから、遠慮せず、もっと大きな声で言って良いですよ。
そんな甘えた考えだから、商店街は衰退するのよ!


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 久繁哲之介

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久繁哲之介の見識が当ブログ、
以下の本でご覧頂けます。

『地域再生の罠』ちくま新書
『日本版スローシティ』学陽書房
『コミュニティが顧客を連れてくる~愛される店・地域のつくり方』
『商店街再生の罠』ちくま新書

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