ジャージで街を歩く人が多い都市ほど、百貨店が撤退している!

「地域再生=市民の豊かさ向上」の施策として、拙著『地域再生の罠』で
趣味を活かして市民の交流を促進しよう”と提言しました。

 趣味は「ファッション、グルメ、スポーツ、芸術」等を想定します。これらの
趣味が地域に広がるには先ず「仲間の存在=コミュニティ」が必要です。
 いきなり箱物(ファッションビル、スタジアム、美術館)を建設しては、いけません。

 趣味は身近な仲間が「プレーヤーとして」楽しく演じている時、
仲間と一緒に参加できる時に触発されます。
 
 一方、手が届かないプロの作品・演技に触れると、感性は磨かれますが、
自分もやってみようとは、なかなか思えないものです。

 地方都市へ講演に行くと、街中を観察しますが、上記に関連して
気がついたことがあります。それは
若者がジャージで街を歩く地方都市ほど、百貨店・ファッションビルが撤退
している事です。
 
 例えば、地方都市の女子高生たちは以前、
寒い冬でも「生足にルーズソックス」で化粧してました。
 ファッションに「お金、気合い(気持ち)」をかけています。


 しかし、近年は「スカートの下にジャージ(しかも学校指定のジャージ)」姿で
ノー・メイクが目立ちます。 そういう地方都市の街中は
20歳以上の若者もジャージなどラフな服装な人が多く
ファッションを「プレーヤーとして」楽しむ意欲が目に見えて減退しています


 冒頭の理論どおり、こういう意欲は地域全体に強烈に伝播します。
こうして、地元市民が「ファッションに、お金・気持ちを使っていない」
地方都市ほど「百貨店・ファッションビルが撤退」していきます。
 

 さて、大型店撤退に悩む地方都市の地域再生施策は、どうなっているか?
大型商業施設の誘致に注力し続けています。彼らはその理由をこう説明します。
「大型商業施設が撤退したから、街中が衰退した。
だから、地域再生には類似の大型商業施設の建設・誘致こそ特効薬だ」

 因果関係と取組手順が逆です。正しい因果関係は
「洋服購入などオシャレを楽しむ市民の文化やライフスタイルが衰退した。
だから、高級衣服が主力商品である百貨店やファッションビルが撤退した」
のです。

 こういう地方都市の活性化施策は、どうすればよいのか?
以下レポートを、ご覧ください。

以下↓ をクリックすると、PDFファイルが開きます。
物を売りたいなら、それが必要な文化を先に創る


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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(2010/07/07)
久繁 哲之介

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テーマ : 地方再生
ジャンル : 政治・経済

「コミュニティを創る女性の起業」を地域再生に活かす

 商業者相手に講演して、いつも感じることがあります。 
商売(お店の経営)に「売上や利益など数字ばかり追い求め」て
数字を上げる即効テクニック、その成功事例にしか興味を示さない商業者が多すぎる。

 商売(お店の経営)やると、いろんな人との「出会い、交流」があります。
そういうコミュニティを経営者が楽しみ、顧客ともっと楽しめるように工夫するうちに
店の数字が上がり、それが地域再生に繋がる
と私は確信しています。

 そんな「コミュニティ経営」を楽しむ起業家は圧倒的に女性が多い。
そこで、『コミュニティを創る女性の起業』連載
を、地方自治体の殆どが
定期購読する雑誌『地方行政』(刊行は時事通信社)で執筆中です。

以下↓ をクリックすると、PDFファイルが開きます。
コミュニティを創る女性の起業


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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テーマ : 起業
ジャンル : ビジネス

AKB48商法と、B級ご当地グルメ商法の共通点

 B級ご当地グルメの冷凍食品・お菓子が最近、近所スーパーで非常に目立ちます。

 スーパー等の限られた商品棚に、自社商品を置いてもらう為、食品メーカーは
テレビCMなど広告費とルート営業など営業費に年間、数億~数十億円を投資します。
これほど多額な投資をしても、売れない商品は僅か1~2週間で棚から消えていきます。

 一方、B級ご当地グルメ商品は「多額な投資、棚を確保する厳しい競争」無く
商品棚に置いてもらえるようです。 なぜなら、マスコミが大々的に報道する
B1グランプリで、参加者(有料で食べた人)の投票で勝つ」イベントは
食品メーカーの広告費と営業費を凌駕する高い効果がある
からです。

 この「B級ご当地グルメ商法」、AKB48商法に似てます
AKB48商法の仕組みは、メンバー選定をファン投票で行うことにより、
ファンには投票権を買わせて、マスコミには投票を大々的に宣伝させる事にあります。
 つまり「広告費と営業費は全て、マスコミとファンに負担」させているのです。

 AKB48商法と、B級ご当地グルメ商法の共通点は
1)消費者(ファン)に、イニシアチブ(投票権)のあるイベントを実施
2)投票権は一人で幾らでも購入できる「ファン心理を加熱」させる仕掛け(注)
3)投票イベントを大々的に報道したがる「愚かなマスコミ心理」を利用
4)広告費と営業費は全て「ファンとマスコミに負担」させる仕組みが完成
 

(注)B1グランプリ投票は、建前上「一人2票=割箸2組まで」ルールがある。
しかし、料理購入に制限はなく「一人が大量に投票する組織票が勝敗をわける」
と朝日新聞10年9月17日「悩めるB級グルメの祭典 競争過熱、不正投票も」

一方、AKB48投票券付きCDを一人で880万円(5500枚)買った熱狂的ファン
を生んだ「AKB48商法」を社会問題視するニュース報道がある。

 

 このように、AKB48商法も、B級ご当地グルメ商法も
マーケティング的に見れば、非常にコスト・パフォーマンスに優れた戦略です。

 しかし、AKB48商法に「あざとい、社会問題」というの批判があるように、私は
B級ご当地グルメ商法を関係者が「まちおこし」と言うことに
強い違和感があります。 理由は主に次の2点です。

1.「まちおこし」になっていない 
2.「公平な競争」になっていない


 これを説明するのに、恥ずかしながら、うちの奥様と私の会話を紹介します。昨日、
晩御飯に「十和田バラ焼き(B級ご当地グルメ)冷凍食品」を食べた時の会話です。

妻)今コレ、近所のスーパーで「料理お手抜き奥様」に大人気なの。
私)へぇ~、おいしそうだね
妻)あなた、B級グルメの専門家でしょ。詳しくなってほしいから、ついでに
  「甲府鳥もつ煮スナック」が目立つ場所に陳列されてたから買ってきたわよ。
私)気を遣ってくれて、ありがとう(注意)

注意)世の御亭主たちへ:「そんなこと言って、おまえも手抜きしたいんだろ」なんて
  本当のことを言ってはいけません! 奥様には何があっても「ありがとう」と言おう!

 このように「家庭で簡単に食べられる」ようになったB級ご当地グルメは
「まちおこし」をしていると言えるのでしょうか? 妻に意見を聞いてみました。
 

1)わざわざ、ご当地へ行く観光客がいなくなるのでは?      
2)儲かる(利益を得る)のは、一部の食品業者だけでは?
3)製造が地元でない(甲府鳥もつ煮お菓子の製造は、茨城県古河市)のが不思議?


 以上、奥様の意見を、亭主(私)が補足する主張に興味ある方、以下ご覧ください。
NHK番組制作の舞台裏「こうして市民を蔑ろにした世論は作られる」~NHK「B級グルメ絶賛記」




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b茨城じゃん



若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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(2010/07/07)
久繁 哲之介

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テーマ : 地方再生
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プロフィール

地域再生プランナー

Author:地域再生プランナー
久繁哲之介の見識が当ブログ、
以下の本でご覧頂けます。

『地域再生の罠』ちくま新書
『日本版スローシティ』学陽書房
『コミュニティが顧客を連れてくる~愛される店・地域のつくり方』
『商店街再生の罠』ちくま新書

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日本版スローシティ  (学陽書房)
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