『地域再生の罠』増刷(6刷)御礼!

 拙著『地域再生の罠』の 増刷(6刷) が決まりました。

『地域再生の罠』を読んでくれた方々へ御礼申しあげます。

 想定を超えて「本が売れる」と、想定を超えた「読み方をされる」事に
嬉しい驚きと、新たな発見があります。
 発見した内容と、それに気がついた背景をお話します。

この半年ほどで、私の「専門外(想定外)」の講演依頼が急増しています。例えば、
「高校(大学)でPTA(教師学生)相手に、若者が30歳迄にすべきことは?」とか
「ひきこもり青少年に社会参加を促す為、父兄や地域がすべきことは?」とか
「若手職員に、マニュアルや成功事例に依存しない本質を考える視点を授けて」等。

 上記は広義で「若い人を育てる(人材育成の)」講演依頼です。
私は勿論「人材育成」の専門家ではないし、拙著にそう解釈できる書き方も
していない「つもり」
です。 しかし拙著を、そう解釈してくれる読者が存在して
「若い人を育てる(人材育成の)」講演依頼を何件も頂いています。

 私の経験から、皆さんにアドバイスしたいことがあります。
皆さんが売る「商品の使い方(本の読み方)」を決める決定権は、
皆さま販売者・生産者(著者)ではなく、消費者(読者)にあります


 消費者が新たな「解釈、使用方法」を創造できたり、新たな価値に気がつける
「商品づくり、店づくり」に楽しんで挑戦してみましょう


 提供者である皆さんが楽しんでこそ、消費者も楽しんで創造的になれるでしょう。
皆さんの想定数を超えた顧客が「皆さんの商品、お店」に集まりますよ!


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?
(2010/07/07)
久繁 哲之介

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テーマ : ☆経営のヒント☆
ジャンル : ビジネス

tag : PTA研修講師 青少年教育講師 自治体職員研修講師

日本再生、地域再生の鍵は「若者バカ者のイノベーション」

 あけまして、おめでとうございます。
公明新聞の元旦特集に寄稿した論説を紹介します。

   

 日本再生にはイノベーション(新たな価値の創造)が必要です。
かつて日本はイノベーション先進国でした。例えば、伊藤園は1985年に世界で初めて缶入り
お茶を発売しました。「お茶は高齢者が自宅で飲むもの、お金を払って外で飲むものではない」
常識を変える「イノベーション」への挑戦です。
 伊藤園のイノベーション挑戦には当初、社内外から
「お茶を外で金を払って飲むバカはいない」という声があがりました。
 イノベーションへの挑戦は最初、頭の良い真面目な人達から
「バカ」げていると必ず批判されます。逆説的に言えば
「バカ」げていると誰からも批判されない小さく纏まった企画から、
イノベーションは絶対に生まれません。

 伊藤園のイノベーション挑戦は、最初の3年ほど結果が出ません。
しかし、伊藤園は諦めずに「商品ネーミング、販売方法」等を見直します。
 まず、商品ネーミングを真面目な「煎茶」から、少しバカげてはいるが
親しみの湧く「お~い、お茶」に変えます。
 販売方法は、スーパー等の飲料売場や自動販売機に置くのが「当然かつ簡単」という
真面目で視野狭窄な発想を止めて、和食弁当と一緒に売る方法へ舵を切りました。
 消費者がお茶を何時ほしくなるかという消費者志向で考えれば
「和食の最中か後」という答えは簡単に導くことができます。
しかし「缶入お茶を売りたい」という提供者志向では、いくら真面目に考えても
簡単なはずの答えが実に3年間も見えなかったのです。
 煎茶という名の缶入お茶は、スーパー等の飲料売場や自動販売機では、
ジュースやコーヒーの間に「埋もれていた」が、弁当屋の店頭に場所を変えて
「お~い、お茶」と名前も変えると輝く存在になれたのです。

 弁当屋で輝く存在となった缶入お茶は、
弁当と一緒に「お金を出して買い、外で飲む」ものに変わっていきます。
この外食ライフスタイルは若者を中心に広がります。こうして、
お茶は「若者も、外で、お金を払って」飲むイノベーションが起きたのです。
缶入お茶は、弁当屋と「連携」したことでイノベーションが実現したとも言えます。

 お茶を「若者も、外で、お金を払って飲む」というイノベーションが起きた結果、
お茶市場は数年間に倍々ゲームで拡大し続けました。
 ところが現在は、出来上がったお茶市場で、各社は新商品乱発競争と価格競争に
明け暮れて、利益が出にくくなっています。この「できあがった狭い市場で、
わずかな性能と価格の差」だけを競う現象が今、お茶市場に限らず、
日本中で繰り広げられてデフレの要因にもなっています。
 
 この競争はコストの安い地域が有利なので、
日本は非正規雇用化や空洞化の問題に直面します。
 このように、デフレ、非正規雇用化、空洞化など日本が抱える構造的な問題には、
イノベーションが起きなくなったことによる影響があります。
 その原因に、行き過ぎた「リスク管理、コンプライアンス(法令順守)管理」があります。
リスクとコンプライアンスを気にしすぎて、リスクのあることや
新しいことに挑戦しない風土が日本中に蔓延して、打ち出す施策は
前例踏襲や小手先の変更に陥りがちです。その影響を
中高年男性ほど強く受けています。
 したがって、日本再生には「リスクのあること、新しいこと」に挑戦する
起業と企業への支援が必要です。支援というと日本では、お金(補助金)に偏重しがちで
人材育成や情報活用の支援が不足しています。
 日本、特に地方都市には多くの「人材、好資源」が埋もれています。
能力も意欲も高いのに活躍する場に恵まれない「若者、女性」が、
地域固有の農産物、歴史自然など資源を生かす小さな取り組みが各地で見られます。
 こういう小さな取り組みの数々を支援すれば、各地域で多様な活性化とイノベーションを
期待できます。もちろん、芽が出ない取り組みもあります。この失敗組に再挑戦できる
支援を整備することが必要です。
 一度、挑戦した若者や女性は「経験値、コミュニティ」という財産を築いています。
ちょっとした情報提供など、支援方法を少し変えるだけで成功するかもしれない。
他の地域や人と連携することで成功するかもしれない。
 そういう人や地域との「つながりコミュニティ」を育むこと、
その支援が地域再生ひいては日本再生の鍵となるでしょう。



若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?
(2010/07/07)
久繁 哲之介

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tag : つながり コミュニティ イノベーション

プロフィール

地域再生プランナー

Author:地域再生プランナー
久繁哲之介の見識が当ブログ、
以下の本でご覧頂けます。

『地域再生の罠』ちくま新書
『日本版スローシティ』学陽書房
『コミュニティが顧客を連れてくる~愛される店・地域のつくり方』
『商店街再生の罠』ちくま新書

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日本版スローシティ  (学陽書房)
価格:2,700円(税/送料込)

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