地方創生=弱者生存 の本質を示した 『商店街再生の罠』 増刷 御礼

商店街再生の罠』の 増刷 が 、新春に決まりました。 昨年末に決まった
地域再生の罠』の増刷と併せて、読者の皆さまへ、お礼申しあげます。



地方創生と商店街再生の本質は同じ! ”強者と「競争しない」”

『商店街再生の罠』で最も強調した論点は、弱者の「商店街、零細企業、地方都市」は
強者の「大型店、大企業、大都市」と 同じ土俵 で 「戦ってはいけない」
というコト。

 強者は「モノ」に価値を置く。 モノの「価格の安さ、品質の高さ、効率の良さ」という
3つの土俵のどれか、あるいは全てで「競争して勝つ」戦略を企てる。

 強者が得意とする「価格、品質、効率」という3つの「数値化できる土俵」では
数値で勝つ「競争の戦略」が必要となり、勝てるのは一部の強者に限られる。



強者は、モノに価値を置く vs 弱者は、ヒトに価値を置く

 だから、弱者は「ヒト」に価値を置く!  ヒトと「交流する楽しさ、集う場の心地よさ」等
数値化できない土俵は「競争が起きない」&「大量生産できない」
から 大企業には不利。

『商店街再生の罠』の副題 「売りたいモノから、顧客がしたいコトへ」には、上記で示した
弱者は「モノではなく、ヒトに価値」を置いて「競争しない」本質と想いを込めている。



弱者は「売りたいモノから、顧客がしたいコトへ」

 男は「戦略」って言葉を多用し、やたら「競争したがる」けど、勝てるのは一部の強者だけ。
弱者=敗者が多く生まれるが、敗者の再生策も、また「競争する戦略」って、具の骨頂。

『商店街再生の罠』は、弱者である「商店街、零細企業、地方都市」再生の指南書です。
先日、11刷が決まった『商店街再生の罠』と併せて読むとイイ!


     若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰  地域再生プランナー 久繁哲之介

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商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (1)
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大学入試問題に頻出の『地域再生の罠』 が増刷 「11刷」 御礼

 『地域再生の罠』の増刷 「 11刷 」 が 決まりました。
11刷 まで到達できたのは、読者の皆さまのおかげです。 お礼申しあげます。

 10刷から1ケ月後に増刷する要因は、たぶん大学入試の直前だから。
大学受験生と関係者の多くに『地域再生の罠』を読んで頂けている様です。 感謝!

 『地域再生の罠』は、大学入試「小論文」問題の定番となりつつあるが、
今年は初めて大学入試「国語」問題で出題されました。 



『地域再生の罠』を使った 大学入試の国語問題 を解いてみた

 国語の入試問題に著書を引用された著者が、自分の文章を使った入試問題を
正解できなかった
って 笑い話を、よく聞きます。 さて、私の場合は…

「本文の要約として、最も適切なものを次(4択)から選びなさい」って問題に
かなり悩みました。 (問題は送付されたけど、答は送付されていない)

 この「最も適切なものを次(4択)から選べ」って語学の問題は、テクニックを知らないと
正解に辿りつけない。 語学の問題なのに、読解力よりもテクニックが必要
とされる。

 このテクニックは大学入試が終了したら、きっぱりと捨てるべき。
テクニックを捨てない 受験エリート(特に、公務員)は、次2つの弊害に陥る。

1. 本質を見ないで、小手先のテクニックに走る弊害
2. 選択肢を与えられないと、問題解決できない(行動できない)弊害



『地域再生の罠』を使った 大学入試の小論文が求めるもの

『地域再生の罠』を使った大学入試の小論文は、上記の弊害を解消する狙いが見られる。
北海道教育大学(国立)の入試問題 を例にしよう。

 北海道教育大学の小論文は、次3つのプロセスで書くことを求めている。
失敗事例の指摘 → 失敗から課題の抽出・考察 → 解決策を導く

 この「失敗の認識・指摘から始める」プロセスは、成功への王道ですね。 逆に
成功事例の表面を模倣するだけのテクニックは、失敗する典型です。 



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成功の猿真似は 失敗すると警告した『地域再生の罠』が増刷 「10刷」 御礼

 拙著『地域再生の罠』の増刷 「 10刷 」 が 決まりました。
10刷 まで到達できたのは、ひとえに読者の皆様のおかげです。 御礼申しあげます。

9刷お礼の記事 「ベストセラーの書き方」 に異議を唱えた 『地域再生の罠』が増刷 「9刷」御礼
に続き、今回は「成功事例の猿真似は失敗する」研究に開眼した話をします。


 IBM新入社員時代、先輩から以下「囲み部分」の話を聞き、いたく共感・納得!
この経験から私は「成功事例の見方、活用法」を研究するようになった。

 成功事例と言われるものを猿真似する前に、どんな見方・視点をもつべきか?
ケーススタディとして以下の話に「複数の見方・視点」を考えてみよう。

シェーキーズ(Shakey's = アメリカのピザ・チェーン店) が1973年に
IBM本社(六本木)に近い赤坂に一号店を開業した時の話をしよう。

 来店客が少なすぎて「日本に進出して即、撤退か?」という厳しい状況の中、
店員がアメリカ本社から指示されたマニュアルを無視して、独自の判断で
店内の照明を(アメリカで成功している店より)かなり明るくしてみた。 結果、
来店客数が一気に増えた。 この失敗と成功から学ぶべきは次3点。

1) 地域毎に 「文化は違う、顧客のライフスタイル・好みも違う」
2) 文化などが違う場で 「成功した事例の猿真似は必ず失敗する」
3) 上司の指示や前例を鵜呑みにせず 「顧客視点で考えると成功できる!」


 上記3点は、ビジネスや地方創生事業の基本である。 この応用を以下に説明しよう。



1. 同業者を真似ると、レッド・オーシャン(過当競争) vs
  異業種に学ぶと、ブルー・オーシャン(ひとり勝ち)


 上例は「文化が違う同業者の成功事例を猿真似して失敗」する象徴。 
この応用として「異業種で、文化が近い成功例からヒントを得る」ことは有効。

 凡人ほど同業者のことばかり「気にする、真似する」から、仮に真似が成功しても
皆が真似するから「レッド・オーシャン(過当競争、価格競争)」に陥る。 

 皆が猿真似して、同じ物ばかり流通すれば、価格を安くしないと売れない。 これは
日本のデフレ長期化の一因かも? ( 『デフレの正体』と言えば、ウソつき だから自重)
 


2.猿真似で同じ物ばかり作る日本は、デフレが長期化 vs
  デフレ脱却には、異業種にヒントを求め、顧客価値を考える


 シェーキーズが日本に進出した1973年の2年前、マクドナルドが銀座に
日本進出を果たし、大成功していた。 日本の顧客が、赤坂のピザ屋「シェーキーズ」を
比較する対象は、アメリカのシェーキーズではなく、既に東京へ出店して成功していた
異業種の「マクドナルド」にあったと、日本シェーキーズ店員は解釈したと私は推測する。

 つまり、日本シェーキーズの成功要因は、異業種に学んだ「ブルー・オーシャン」!
でも、異業種に学ぶだけでは「ブルー・オーシャン(ひとり勝ち)」には、なれない。
 何が足りないか? 顧客の価値を考えること、その価値に一貫性をもつこと!



3. 顧客の価値を考える。 価値に一貫性をもつ。

 照明を暗くして、どんな顧客が「喜ぶ=価値を感じる」か?
「大人(特に、男女ふたりきり)の関係」を良好にしたい「カップル客」ですよね。

 アメリカのシェーキーズは、カップル顧客層を狙って、店内の照明を暗くして成功した。 
しかし、日本人顧客はシェーキーズを(メニューやインテリア等から見て)
カップル向けの店ではなく、マクドナルドと同様「ファミリーや友人グループ向け」と見た。

 つまり、照明は「カップル客向け」だが、メニューやインテリアは「ファミリー客」だった…
顧客の価値を考えて決めたら、店内すべての領域で、価値を統一する店づくりが必要!

 この意味が分からない方は「ディズニーランド」という異業種の成功例に学ぶと良い。
では、本日の纏めです。


1) まじめな人(特に、公務員)ほど、失敗したくないから、他者の成功を真似て、失敗してしまう。
  成功例や前例、上司の指示は鵜呑みにせず 「顧客視点で、顧客の価値を考える

2) 成功のヒントは「同業種だが、顧客ライフスタイルや文化が違う」前例の真似ではなく
  「異業種で、あなたの顧客の文化・ライフスタイルに近い」例の 顧客価値 に注目

3) 価値の軸を決めたら「メニュー、インテリア、照明」などの価値を統一する



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「ベストセラーの書き方」 に異議を唱えた 『地域再生の罠』が増刷 「9刷」御礼

 拙著『地域再生の罠』の増刷 「9刷」 が決まりました。
9刷まで到達できたのは、ひとえに読者の皆様のおかげです。 御礼申しあげます。

 8刷お礼の記事 『地域再生の罠』増刷 「8刷」 御礼に 「ロングセラーの秘密」を公開
に続き、今回は「ベストセラーの書き方」に異議を唱えたかった想いを告白します。

 ベストセラーを連発する大前研一さんは「ベストセラーの書き方は、簡単で誰でも書ける。
しかし、ベストセラーを書く者も、読む者も、自ら考えず、楽して成功したがる愚か者!

と、著書『知の衰退から いかに脱出するか?』1章で、次のように喝破します。

私が近年のベストセラー本の傾向を見て思うのは(中略) ”やさしい内容”の”すぐ役立ちそうな”本にしか人々の関心が向かなくなった(中略) そのベストセラー群は「自ら考えなくても」「ズバリ解答だけを提示してくれる」ものに安易に乗っかる日本人の姿を浮き彫りにしている。(中略) 「早く答を教えて」と請う態度が為政者を のさばらせる。(中略)
「大前さん、今は難しい政策集を出しても売れません。もっと、やさしく書いて下さい」と編集者に言われてしまう。
そればかりか、取材や講演でリクエストされるテーマも 「どうしたら勝ち組になれるか」「どうしたら儲かるか」という依頼ばかりになった。(中略) いかにして効率よく、もっと露骨に言えば、いかに楽をして成功できるか に、異常なほど人々の関心が高いのである。 したがって、この傾向が分かれば
誰でもベストセラーは書ける


 上記の赤字部は、私も「講演の主催者・参加者から要求」されます。 とりわけ多い要求は
いかに楽をして成功できるか「その方法と、成功事例」 です。

 こういう読者ニーズが高すぎると「これを真似すれば簡単に、成功できる」と謳う
成功事例集のような本が乱造されます。 これが、全く役に立たない。理由は主に2つ。

1. 本当に成功している事例は、少ない。 成功してる事例は、真似るのが非常に難しい。
 なぜなら、マネされない「仕組み、参入障壁」を「考えた、築いた」から成功できたのです。

2. したがって「実は成功していない問題だらけな事例を、不都合な点は全て隠蔽して、まるで
 バラ色のように美しい成功事例として紹介する」エセ専門家・エセ専門書が乱立します。

 この実態と弊害は 里山資本主義のウソ ~ 失敗を成功と粉飾 ~ これぞ『地域再生の罠』
そう、ベストセラーを幾ら多く読んでも成功できない。 むしろ弊害が多い!


 『地域再生の罠』 と 『商店街再生の罠』 (いずれも、ちくま新書)は   
前半で「楽をして、考えないで、成功したい」安易な姿勢とその弊害を指摘します。 

後半は(本としては売れない)難しい政策だけど、顧客の為に自分の資源と頭を使えば
成功できる仕組みを易しく提案・説明しています。



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里山資本主義のウソ ~ 失敗を成功と粉飾 ~ これぞ『地域再生の罠』

 ベストセラー『里山資本主義』(NHK広島取材班・藻谷浩介の共著)を 妄信 して、
成功事例と紹介された真庭市へ、公費=税金 で視察に行き、
補助金=税金 を使ったバイオマス事業を推進する議員や自治体が増えている。

 そんな議員や自治体を 「うすっぺら~。こんなレベルの人が何期も当選…(詳細はクリック)
等と、批判・嘲笑する 市民の声も非常に多く耳に入る。

 さて「どちらが正しいのか? 『里山資本主義』の内容は正しいのか?」を検証しよう。
 
論点1 著者がNHKの『里山資本主義』は、NHKテレビ番組で過剰に宣伝しすぎ
 (例:昨日の「おはよう日本」)。 公平中立を自称するNHKが、自著を自局番組で過剰に宣伝
 する行為は、かなり不適切!  この過剰宣伝も大問題だが、論点2は深刻な問題である。

論点2 『里山資本主義』は国内外の成功事例を、今後日本の理想像であるかの如く、実に
 美しく描いている。 しかし真実は、同書が「美しい理想と描く成功事例」の
 ほとんどは問題だらけな事例
だ。 事実上、破綻している「失敗事例」も少なくない


 論点2は、拙著『地域再生の罠』で指摘した構図と全く同じである。すなわち
実は成功していない問題だらけな事例を、不都合な点は全て隠蔽して、まるで
バラ色のように美しい成功事例として紹介する”エセ専門家と新聞テレビ”の弊害


 この弊害は大きな副作用を生む。つまり「実は成功してない問題だらけの事例に、
視察ラッシュが発生し、虚実な成功事例を模倣する施策に各地で莫大な補助金が付くが、
表面的に模倣した地域の殆どは無残に失敗して、税金=補助金の莫大な浪費を生む
。」

この弊害と副作用を抑制する為、里山資本主義のウソを以下の手順で明らかにしていきたい。

1) 著者の「ウソ=重要な事実を隠蔽した情報操作」で、失敗を成功と粉飾した事例と手法
2) 知識も良識もある「正統派の専門家」と、知名度は高い「ニセ専門家」の違い
3) 新聞テレビ(特にNHK)が「エセ専門家」を代弁者に利用する悪質な「世論誘導」
  


1) 『里山資本主義』の「ウソ=重要な事実を隠蔽した情報操作」

資料1 私の地元である広島の中国新聞2012年5月30日記事 (詳細はクリック)   

 岡山県は29日、建材メーカーの銘建工業(真庭市)が製造販売した木質ペレットの焼却灰から1キログラム当たり最大2600ベクレルの放射性セシウム137を検出したと発表した。(中略) 銘建工業は北欧などの木材から集成材を生産。(中略) 北欧の木材を中心に チェルノブイリ原発事故の影響があるのではないか」としている。

 銘建工業の木質ペレットは『里山資本主義』で何度も紹介される核となる事例である。同書は
里山資本主義を「里山=地元の資源を自給自足する原価0円の経済再生」と喧伝している。
 しかし、核となる事例の資源(木材)は地元「里山の資本(資源)」でない。 真実は、北欧など
外国からの輸入品」。              ⇒ ウソ=重要な事実の隠蔽」1

 同書は、木質ペレットを「原発に代わる、クリーンなエネルギー」とも喧伝しているが、
真実は「放射性セシウムを垂れ流している」。     ⇒ ウソ=重要な事実の隠蔽」2

 自給自足も、原価0円も、クリーンなエネルギーも、全て「ウソ」



2)知識も良識も高い正統派の専門家vs知名度は高いエセ専門家

 里山がテーマの『里山資本主義』共著者に、なぜNHKは藻谷浩介を選んだのか?
答えを導く前提として「専門家(NHK等ジャーナリズムを含む)は2種類いる」ことに留意したい。

 知識も良識も高い「正統派の専門家」と、 知名度は高い「エセ専門家」である。
里山をテーマに「専門知識と良識の高さ」を基準に専門家を選ぶと、次2人が適切だと思う。

 実務家では『里山再生』など、里山に関する複数の著書がある「田中淳夫」さん。
学者では、東工大 名誉教授の「久保田宏」さんが最高権威と評価されている。
田中さんと久保田さんは、里山資本主義へ次の苦言を呈している。

資料2 田中淳夫さんブログ 「里山資本主義」は可能? バイオマス発電の虚実

(前略)問題は、ここ(真庭市)で作られる集成材の材料は、ほとんど外材なのである。 (中略) 里山(近隣地域)の産物とは言えないし、地産地消でもない (中略)  『里山資本主義』では、ペレット等バイオマス発電が、まるで理想的に展開しているかのように紹介されているが、実はドイツやオーストリアのバイオマス発電所が、次々に破綻したり経営不振にあえぐ事実を隠している

 『里山資本主義』の海外事例は、まるで理想的に展開しているように紹介されているが、
「破綻したり経営不振にあえぐ事実を隠している」。  ⇒ 「ウソ=重要な事実の隠蔽」3


資料3 久保田宏 東工大名誉教授レポート 「誤解を招く里山生活でのエネルギーの自給」  

(前略)3頁『幻想に終わった「バイオマスタウン構想」での税金の無駄遣い』(中略)「バイオマスタウン」の殆ど全てが破綻したと総務省から異例の厳しい評価を受けた。

 バイオマス事業は「国内事例も、実は殆ど全てが破綻していて、 税金の無駄遣い」と評価されている。   ⇒「ウソ=重要な事実の隠蔽」4

資料4 未利用材バイオマス発電  補助金4重取り (WEDGE2012年12月号)

 
 以上の考察より、NHK広島取材班が『里山資本主義』の共著者=代弁者に、
「正統派の専門家」でなく「エセ専門家」を選んだ理由が浮かび上がる。

理由1)共著者の役割は、NHKが主張したい「ウソ=重要な事実を隠蔽」への協力だから。

理由2)専門知識も良識も高い「正統派の専門家(田中淳夫さん、久保田宏さん)」は
   「事実を隠蔽する=視聴者・読者を騙す」代弁役を拒否、真実を言うから。

理由3)ウソの代弁者は、専門知識と良識は不要で、知名度の高さだけが求められる。つまり、
    知名度の高い著名人が、ウソを代弁してこそ、視聴者・読者は事実と錯覚するから。

参考記事 新聞テレビの「タダで取材、発言一部だけ切り取る情報操作」お断り宣言



3)NHKが「エセ専門家」を代弁者に利用する悪質な「世論誘導」

『里山資本主義』が犯した「ウソ=重要な事実の隠蔽」の数々は非常に悪質である。
とりわけ「放射性セシウムを垂れ流す」事実の隠蔽は、今の日本では、国民への背信行為だ。

 中国新聞記事は『里山資本主義』刊行(2013年7月)1年以上も前の2012年5月に報道された
事実を見逃してはいけない。 NHK広島取材班が、まさか地元新聞の記事を知らない訳がない。
 
 にも関わらず、なぜNHKはウソを積み重ねた内容の『里山資本主義』を刊行したのか?
”新しい・美しい世論(ベストセラー)を作りたい、その為の「ウソは付き物」”と考えているのだろう。

 不法行為を犯した藻谷浩介にとっても、美しい世論の代弁者になる役は、失墜したイメージを
回復する絶好のチャンス! 両者の思惑は「美しい世論を作りたい」事で一致したのだろう。

 藻谷浩介が「死ね」と他者ブログに書き込んだ不法行為の判決が2011年9月(資料5)、
藻谷浩介の不法行為を知りながら、2013年7月『里山資本主義』を刊行したNHKの罪は重い。

 NHKって倫理規定ないのかな? 犯罪者でも藻谷浩介は利用 vs ホリエモンは友人さえ
出演拒否するNHKの手口はコチラ ホリエモンのブログ 「NHKが取材依頼をしてきたのだが。」


資料5  「デフレの正体」藻谷浩介さんに賠償命令 J-CASTニュース2011年09月22日 

「デフレの正体」藻谷浩介さんに賠償命令 ブログコメントで名誉毀損: 
 日本政策投資銀行参事役の藻谷浩介さん(47)がブログに侮辱的なコメントを書き込んだとして、札幌市の男性が60万円の損害賠償を求めた訴訟で、札幌地裁は2011年9月21日、名誉毀損を認めて
藻谷さんに10万円の支払いを命じたことが分かった。 男性がブログで藻谷さんの著書「デフレの正体」を批評したことに対し、藻谷さんは「早く死んで子供に財産を残せ」とのコメントを書き込んでいた。石橋俊一裁判官は、「コメントは学問上の論評を超え、ことさら男性を侮辱するもので 不法行為を成立する」と判決理由を述べた。


 補足資料 『里山資本主義』 藻谷浩介が学術講演に遅刻して大暴れ



まとめ) 『地域再生の罠』の弊害・失敗を繰り返さない為に 

 情報にお墨付きを与える役割を担う「専門家(ジャーナリズムを含む)は2種類いる」ことに
留意し、いずれであるかを選別することは、情報過多時代に必須のスキルである。

 知識も良識も高い「正統派の専門家」と、知名度は高い「エセ専門家」の違いは
「実は成功していない問題だらけな事例」の説明(報道)に顕著に表れる。

 正統派の専門家は、問題をきちんと説明できるし、問題が多すぎる事例は
「失敗」と指摘できる知的誠実さと勇気を兼ね備えている。失敗と指摘すれば
「敵ができる・嫌われる」が、失敗こそ「学びの宝庫=成功への近道」と心得ているのだ。

 知名度は高い「エセ専門家」は「嫌われるリスクは取れない、美しい世論を作りたい」ので
失敗事例を、バラ色のように美しい成功事例と説明(報道)する「ウソ」をつける。


 この「ウソ」の弊害を拙著『地域再生の罠』で解き明かしたが、里山資本主義のウソは、
まさに『地域再生の罠』で指摘した構図そのものである。この弊害を繰り返さない為
『地域再生の罠』の構図を再掲し、論考を終わりたい。

「実は成功していない問題だらけな事例を、不都合な点は全て隠蔽して、まるで
バラ色のように美しい成功事例として紹介する”エセ専門家と新聞テレビ”の弊害」

 この弊害は大きな副作用をもたらす。つまり「実は成功してない問題だらけな事例に
視察ラッシュが発生し、虚実な成功事例を模倣する施策に各地で莫大な補助金が付くが、
表面的に模倣した地域の殆どは無残に失敗して、税金=補助金の莫大な浪費を生む」のだ。


 
     若者バカ者まちづくりネットワーク 主宰  地域再生プランナー 久繁哲之介

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商店街の講演・経営者の勉強会・自治体の研修で 久繁哲之介が話す事 (3)

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地域再生プランナー

Author:地域再生プランナー
久繁哲之介の見識が当ブログ、
以下の本でご覧頂けます。

『地域再生の罠』ちくま新書
『日本版スローシティ』学陽書房
『コミュニティが顧客を連れてくる~愛される店・地域のつくり方』
『商店街再生の罠』ちくま新書

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