車優先から人優先へ革命を起こす~施策より理念が先

 人の生活空間(特に子供の通学路)が、自動車の抜け道と化して
我がもの顔で暴走する自動車は、人に危ない思いをさせ、
不幸にも死亡事故に至る事件が増えています。
 最近では、京都府亀岡市で4月23日に起きた凄惨な事件は、まさに
「人の生活空間(子供の通学路)を自動車が暴走」したことで起きています。

 事件から3週間。小手先の施策は議論されていますが
「車優先」社会を問い直す動向は殆ど見られません。
これでは事件は風化し、また同じような事件が起きることを懸念しています。

 懸念は他にもあります。「車優先空間と化した人の生活空間(街中)」に、
人は危ないから寄りつかなくなり、街中は衰退していきます。
 
 同様に、自動車の抜け道と化してしまった「商店街」が全国各地にあります。
こういう「車優先空間と化した商店街」に、人は危ないから寄りつかなくなり
衰退した商店街は枚挙に暇がありません。

 そこで私は「人の安全と、街中・商店街の再生」の為に
「人優先の社会を創る理念」を各地域で掲げることを提案
します!

ここで重要なのは「小手先の施策を講じる」前に「理念を掲げる」事です。 

 ダメな街中再生・商店街再生は、いつも理念が無いまま
いきなり他所の成功施策事例を探してきて、
1)そのまま導入するか
2)利害がぶつかって利害調整の挙句、骨抜き施策が導入されます。
いずれにしても、可視化・数値化できる施策を作ることに固執し、
その施策は小手先なテクニックにすぎないから、効果が出ない。


 今回の例で言えば「自動車優先から人優先の地域を創る理念」が無いまま
いきなり生活道路に次施策の導入を議論します。
①制限速度の厳格化+その区域を広範囲化
②一方通行化+(ガードレール設置を含む)歩行者空間を広く取る
③通学時間など時間をきめて「車両進入禁止」

 下の施策ほど自動車側に厳しいが、いくら厳しい施策を導入しても
それ以外の生活道路や時間帯では、自動車の暴走は止まらない。

 根本的な解決には「自動車優先から人優先の地域を創る理念」を掲げ、それを
ドライバーを含む地域全体で共有する仕組みを創ることが必要です。

 具体例を挙げましょう。
現在は、抜け道を通るドライバーが「いい抜け道を知っている」と得意げに話すと、
周囲の人は「良く知ってるね、すごいね」等と称賛する風潮があり
ます。
 一方、渋滞する幹線道路を利用するドライバーに同乗者は「抜け道知らないの?」と
生活道路への自動車浸入を促進する風潮も見られ
ます。

 この風潮を逆転させる空気・世論を、地域で戦略的に育みましょう。
すなわち、人の生活空間を抜け道として侵入するドライバーを見たら
「モラルと公益性に欠ける人」と軽蔑な眼差しを向け
ます。
 一方、渋滞していても幹線道路を利用するドライバーには賞賛の眼差しを向けます。

 こういう目に見えない理念を浸透させる地道な取組が
地域全体で行われる事こそ「まちづくりの本質」
です。


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?
(2010/07/07)
久繁 哲之介

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テーマ : 地域活性化
ジャンル : ビジネス

樋渡啓祐・武雄市長が久繁哲之介の提言「公立図書館運営をブックオフ、ツタヤへ委託」を実現

 私が『地方行政』(刊行は時事通信社)の連載を始めて半年経過しました。
地方自治体の殆どが定期購読する雑誌『地方行政』の初回で、私は次の
予言(提言)をしました。

予言(提言) 公立図書館の運営は ブックオフ や ツタヤが席巻する
 上↑ をクリックすると、PDFファイルが開きます。予言は5頁下段18行目からです。

 読者(自治体職員)の反応は「久繁の予言は、バカげている」と酷評する方もいれば、
「言われてみれば、ごもっとも!」と称賛する方もいて、賛否両論でした。
いずれにしても皆、意見いうだけで実現を検討した自治体は無かった…

 それから半年後、佐賀県武雄市が私の予言(提言)を実現してくれました。
樋渡啓祐武雄市長の着眼点と行動力、いつもながら本当に素晴らしい!
 佐賀県武雄市が、ツタヤ運営企業に図書館委託 CCCが公立図書館を運営するのは初めて

 公立図書館への市民の不満は、新刊など人気の高い本は常に貸出中で、
予約すると半年以上も待たされる事、その結果として公立図書館の書棚は
「古本屋よりも、古い本しかない」事です。

 情報は鮮度が命です。 読みたい本は直ぐ読んでこそ価値が出る
それが解る市民の多くは「古本屋よりも、古い本しかない」公立図書館に愛想をつかして
「新刊から1ヵ月おちの中古本を安価で流通させる」ブックオフ や ツタヤを利用しています。

 そんな現状を見て私は、ちょうど半年前『地方行政』12月5日号で
「公立図書館の運営は ブックオフ や ツタヤが席巻する」と予言(提言)した訳です。

 追記: 上記を読み、PDFは読まない読者から「図書館が要望された分だけ本を買い、タダで貸せる訳ない」と曲解して「バカ」等と暴言コメントを頂きました。 私そんな事いってませんよ。 PDFと以下補足を読んで下さい。 
そう言っても、暴言はいて他人を中傷したい方は、前後関係を無視して特定箇所だけを曲解して攻撃するから、今後は無視させて頂きます。
  
補足:日本は「情報に金を払わない人」が多すぎる。「情報(本)はタダ」で当然と認識する人が多いから、図書館は予約が殺到して予約長期化、
図書館書棚が「古本屋より古い本ばかり」になる。 そこで私はPDFで
「予約が多い本は”貸出の有料化(貸出料を定価1割と想定)”」を提案。意図は
1)10人に貸すと図書館は「もう1冊、税金を全く使わずに購入できる」
2)1割払うくらいなら、自費で本を買う人も増える。
  その結果、図書館予約待ち期間の短縮化
3)「情報(本、音楽)はタダでない」文化を日本に育み、違法コピー根絶に繋げる



若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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(2010/07/07)
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ジャージで街を歩く人が多い都市ほど、百貨店が撤退している!

「地域再生=市民の豊かさ向上」の施策として、拙著『地域再生の罠』で
趣味を活かして市民の交流を促進しよう”と提言しました。

 趣味は「ファッション、グルメ、スポーツ、芸術」等を想定します。これらの
趣味が地域に広がるには先ず「仲間の存在=コミュニティ」が必要です。
 いきなり箱物(ファッションビル、スタジアム、美術館)を建設しては、いけません。

 趣味は身近な仲間が「プレーヤーとして」楽しく演じている時、
仲間と一緒に参加できる時に触発されます。
 
 一方、手が届かないプロの作品・演技に触れると、感性は磨かれますが、
自分もやってみようとは、なかなか思えないものです。

 地方都市へ講演に行くと、街中を観察しますが、上記に関連して
気がついたことがあります。それは
若者がジャージで街を歩く地方都市ほど、百貨店・ファッションビルが撤退
している事です。
 
 例えば、地方都市の女子高生たちは以前、
寒い冬でも「生足にルーズソックス」で化粧してました。
 ファッションに「お金、気合い(気持ち)」をかけています。


 しかし、近年は「スカートの下にジャージ(しかも学校指定のジャージ)」姿で
ノー・メイクが目立ちます。 そういう地方都市の街中は
20歳以上の若者もジャージなどラフな服装な人が多く
ファッションを「プレーヤーとして」楽しむ意欲が目に見えて減退しています


 冒頭の理論どおり、こういう意欲は地域全体に強烈に伝播します。
こうして、地元市民が「ファッションに、お金・気持ちを使っていない」
地方都市ほど「百貨店・ファッションビルが撤退」していきます。
 

 さて、大型店撤退に悩む地方都市の地域再生施策は、どうなっているか?
大型商業施設の誘致に注力し続けています。彼らはその理由をこう説明します。
「大型商業施設が撤退したから、街中が衰退した。
だから、地域再生には類似の大型商業施設の建設・誘致こそ特効薬だ」

 因果関係と取組手順が逆です。正しい因果関係は
「洋服購入などオシャレを楽しむ市民の文化やライフスタイルが衰退した。
だから、高級衣服が主力商品である百貨店やファッションビルが撤退した」
のです。

 こういう地方都市の活性化施策は、どうすればよいのか?
以下レポートを、ご覧ください。

以下↓ をクリックすると、PDFファイルが開きます。
物を売りたいなら、それが必要な文化を先に創る


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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(2010/07/07)
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テーマ : 地方再生
ジャンル : 政治・経済

「コミュニティを創る女性の起業」を地域再生に活かす

 商業者相手に講演して、いつも感じることがあります。 
商売(お店の経営)に「売上や利益など数字ばかり追い求め」て
数字を上げる即効テクニック、その成功事例にしか興味を示さない商業者が多すぎる。

 商売(お店の経営)やると、いろんな人との「出会い、交流」があります。
そういうコミュニティを経営者が楽しみ、顧客ともっと楽しめるように工夫するうちに
店の数字が上がり、それが地域再生に繋がる
と私は確信しています。

 そんな「コミュニティ経営」を楽しむ起業家は圧倒的に女性が多い。
そこで、『コミュニティを創る女性の起業』連載
を、地方自治体の殆どが
定期購読する雑誌『地方行政』(刊行は時事通信社)で執筆中です。

以下↓ をクリックすると、PDFファイルが開きます。
コミュニティを創る女性の起業


若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

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テーマ : 起業
ジャンル : ビジネス

AKB48商法と、B級ご当地グルメ商法の共通点

 B級ご当地グルメの冷凍食品・お菓子が最近、近所スーパーで非常に目立ちます。

 スーパー等の限られた商品棚に、自社商品を置いてもらう為、食品メーカーは
テレビCMなど広告費とルート営業など営業費に年間、数億~数十億円を投資します。
これほど多額な投資をしても、売れない商品は僅か1~2週間で棚から消えていきます。

 一方、B級ご当地グルメ商品は「多額な投資、棚を確保する厳しい競争」無く
商品棚に置いてもらえるようです。 なぜなら、マスコミが大々的に報道する
B1グランプリで、参加者(有料で食べた人)の投票で勝つ」イベントは
食品メーカーの広告費と営業費を凌駕する高い効果がある
からです。

 この「B級ご当地グルメ商法」、AKB48商法に似てます
AKB48商法の仕組みは、メンバー選定をファン投票で行うことにより、
ファンには投票権を買わせて、マスコミには投票を大々的に宣伝させる事にあります。
 つまり「広告費と営業費は全て、マスコミとファンに負担」させているのです。

 AKB48商法と、B級ご当地グルメ商法の共通点は
1)消費者(ファン)に、イニシアチブ(投票権)のあるイベントを実施
2)投票権は一人で幾らでも購入できる「ファン心理を加熱」させる仕掛け(注)
3)投票イベントを大々的に報道したがる「愚かなマスコミ心理」を利用
4)広告費と営業費は全て「ファンとマスコミに負担」させる仕組みが完成
 

(注)B1グランプリ投票は、建前上「一人2票=割箸2組まで」ルールがある。
しかし、料理購入に制限はなく「一人が大量に投票する組織票が勝敗をわける」
と朝日新聞07年9月17日「悩めるB級グルメの祭典 競争過熱、不正投票も」

一方、AKB48投票券付きCDを一人で880万円(5500枚)買った熱狂的ファン
を生んだ「AKB48商法」を社会問題視するニュース報道がある。

 

 このように、AKB48商法も、B級ご当地グルメ商法も
マーケティング的に見れば、非常にコスト・パフォーマンスに優れた戦略です。

 しかし、AKB48商法に「あざとい、社会問題」というの批判があるように、私は
B級ご当地グルメ商法を関係者が「まちおこし」と言うことに
強い違和感があります。 理由は主に次の2点です。

1.「まちおこし」になっていない 
2.「公平な競争」になっていない


 これを説明するのに、恥ずかしながら、うちの奥様と私の会話を紹介します。昨日、
晩御飯に「十和田バラ焼き(B級ご当地グルメ)冷凍食品」を食べた時の会話です。

妻)今コレ、近所のスーパーで「料理お手抜き奥様」に大人気なの。
私)へぇ~、おいしそうだね
妻)あなた、B級グルメの専門家でしょ。詳しくなってほしいから、ついでに
  「甲府鳥もつ煮スナック」が目立つ場所に陳列されてたから買ってきたわよ。
私)気を遣ってくれて、ありがとう(注意)

注意)世の御亭主たちへ:「そんなこと言って、おまえも手抜きしたいんだろ」なんて
  本当のことを言ってはいけません! 奥様には何があっても「ありがとう」と言おう!

 このように「家庭で簡単に食べられる」ようになったB級ご当地グルメは
「まちおこし」をしていると言えるのでしょうか? 妻に意見を聞いてみました。
 

1)わざわざ、ご当地へ行く観光客がいなくなるのでは?      
2)儲かる(利益を得る)のは、一部の食品業者だけでは?
3)製造が地元でない(甲府鳥もつ煮お菓子の製造は、茨城県古河市)のが不思議?


 以上、奥様の意見を、亭主(私)が補足する主張に興味ある方、以下ご覧ください。
NHK番組制作の舞台裏「こうして市民を蔑ろにした世論は作られる」~NHK「B級グルメ絶賛記」




torimotu2.jpg
b茨城じゃん



若者バカ者まちづくりネットワーク」主宰 地域再生プランナー 久繁哲之介

地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか?
(2010/07/07)
久繁 哲之介

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ジャンル : 政治・経済

プロフィール

地域再生プランナー

Author:地域再生プランナー
   久繁哲之介の本
『日本版スローシティ』学陽書房
『地域再生の罠』ちくま新書

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